<蔵元訪問〜 常きげん 〜>


「常きげん(ジョウキゲン)」

 鹿野酒造合資会社 http://www.success21.com/jyokigen/


行って来ました、能登杜氏四天王の1人、農口尚彦氏の下へ。

お会いして開口一番「本物だー」と本人の前で絶叫してしまいました。お酒はほとんど飲まない、飲めないご本人でしたが、氏から出ているオーラを感じずにいられませんでした。

鋭い眼光、お酒を作っているときの真剣な態度、裏腹におとなしく優しい口調(私にはそう感じた)、予定の滞在時間を30分以上も延ばしてお話しを聞きました。
ちょうど2月の初旬、蔵の中は大忙しの中、時計を気にしつつも私たちに付き合って下さいました。


「山廃」、何度聞いてもあまりピンとこない言葉。
しかしこの杜氏はその山廃つくりの名人であり、多くの杜氏を指導し続ける人なのです。
お話しを聞いている中で以前から思ってはいた事ですが、「山廃」が勘違いされていると言うことがハッキリしてきました。もちろんスッキリとした爽やかなお酒ではないのは周知ですが、あまりにも誤解されている気がしてならなかったのです。キチンと長年の経験の元で管理され、慎重に造られた山廃は、しっかり旨味とコクがあるけどキレの良いお酒なのです。


「本物の山廃仕込み」。
もともと北陸のお酒にしてはどちらかと言うと端麗でスッキリとした飲み口だったお酒が、当時就任からしっかりしたコクと喉越しのキレが加わったタイプになり、さらに多くのファンを作っていくのでしょう。


65歳で「菊姫」の杜氏を定年退職されて、この蔵に来られて早5造り目になられたとの事ですが、新しい酵母との相性、もしくはいろいろな造りも研究されていました。
ご本人の前で今搾ったばかりのお酒を試飲させていただき、普通なら残して帰るところでしたがマンマとほとんどを飲み干し?酔っ払いになってしまいましたが、本当に美味しかったです。


今回、「隠口」にてご用意させていただいたのは、やはりこの時期ですから生酒にしました。
山廃の真髄を「生酒」で楽しんでみてください。蔵で飲んだときの味に近いですよ。

常きげん 山廃吟醸生原酒 

日本酒度+6 1.5 1.3 
この機会にぜひお試しください。

「常きげん」との出会いは今後もさらに続きます。

特別出演、今回同行者の・・・?